ちょっと間が開きましたが、手元にいっぱい増えた携帯電話をひたすら紹介していく記事、その3。今回は、変わり種。
■ Toshiba X02T
WindowsMobile 6.5を搭載したスマートフォン。Softbankのプリペイド携帯用として投げ売られていた(なんと、¥1k!)ので、買ってみました。
最近はAndroidばかり使っている私ですが、その前はWMのZero3シリーズを愛用しておりましたので、WMにはそれなりに思い入れもあります。そんなわけで、X02Tはとても懐かしく…
ありませんでした!
なにこの使いにくい電話!
Zero3シリーズとは違ってキーボードがないので、フルタッチオペレーションを強要させられるわけですが、このタッチパネルが感圧式なので、なぞるだけでも難儀です。それに、メインのランチャーやスタートメニューはタッチに適した大きいアイコンになってこそいるものの、ソフト自体はWM標準の、スタイラス操作が前提の小さいボタンやバー類が並ぶインターフェイス。これじゃ、使うのは難儀だと思います。少なくとも、これで文字を入力するのは拷問に近いと思いますよ。数年前の製品ですが、よっぽどZero3シリーズのほうが実用的です。
じゃあ、がらくたがひとつ増えただけでした…って?そうではありません。
冒頭の写真。既におかしいことに気付かれましたでしょうか。
そう!世間では、こいつにWindows携帯系の現行OS、Windows Phone 7.5を入れるハックが話題になっていたのです。それを実践しようと、最初からそれが目的で買いました!
いや、WMに思い入れがあるのは事実ですので、その系統を少しくらいは引き継いでいるであろう、Windows Phoneを使ってみたかったのです。¥1kだから、失敗して文鎮になってもそれほど痛くないし。
結果から言えば、あっさり成功して、あの写真の通り、Metroスタイルの携帯電話に変わってしまいました。元には戻せません。戻すつもりもないけど。
というわけで、X02Tの使い勝手というよりは、Windows Phone 7.5(以下Mango。コードネームからね)の使い勝手についてのコメントになりますが。
けっこういいよ!
いや、ほんと。ぬるぬる動きます。WM6.5のときよりもずーっとぬるぬる。というか、WMはやけに重かったです。それだけMangoがよくできてるということでしょうか。X02Tも、Snapdragon 1GHz(最初期のものですけど。Desire初代とかと同じです)を載せているので、ハードウェアスペックとしてはそれほど見劣りするものでもありません。やはりMangoがいい感じということでしょう。
そのMangoは、SNSが完全にOSの一部として融合しています。私はTwitterしかやっていないのでそれしか設定していませんが、電話帳にTwitterの連絡先とか勝手に取り込まれますし、未着メールやら着信やらと一緒にTwitterのMentionsなんかが通知されます。今風ですね。自分はTwitterは見たいときに見れればいいという人なので、この仕様だと、Twitter中毒が進んでしまう気がする…
ただね。やっぱり辛いのが、Mangoというより、Windows Phone向けのアプリがAndroid/iOS向けに比べると充実度が大分低いこと。時間が解決してくれるのかもしれませんが…個人的には、Opera Mobileがないので、インターネットすらままならないなんてことになってます。
それに、思いの外アプリによる本体制御の幅が狭いみたいです。目覚まし時計にでもして、好きな曲で起きるか、と思いましたが、そういうこともできないみたい(任意のmp3をスリープ状態からいきなり再生させることができないとかなんとかって説明書きでした)。うーん…
あとですね。これはMangoではなく、X02TにむりやりMangoを入れてるからなんですが。ハード上の制限が多くて、常用するには至りません。たとえば…
・画面の回転不可(動画を見るときに自動でLandscapeになる程度)
・カメラ使用不可
・GPSは使えるけど、感度は激弱
・動画再生のコーデックに問題があると思われる。Zuneで変換したもの以外見れない雰囲気。MS公式アプリを使ってもYoutubeすら見られない
・3G通信は、Romのバグ?で英語ロケールにしないと使えない(まぁ、これは気にしないんですけど)
とかね。これに加えて、そもそも感圧式で使いづらいタッチパネルなもので。文字を打つのも難儀です。
というわけで、現時点では、自分はまだAndroidかな…みたいな。
IS12Tとか、Lumiaとか、そういうのを使えばまた評価も違うのかもしれませんが、アプリの充実具合とかは現時点でも結構厳しいものがあるので、もっと発展してほしいなぁと思います。